アラサー女が人生について考えるブログ

アラサー女アオイケの、これまでと今とこれから

仕事でイライラしない菩薩の様な人間になる方法を考える

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※唐突にイラストを描いてみました。


アオイケです。

 

最近、怒りっぽくなった。気がする。

 

いや、最近そうなったのではないような気もする。そういえば、前職を退職する直前も、今と同じ様なイライラを抱えてしかもそれを撒き散らしていたような…

 

つまり原因はこうだ。過去のエントリーでも触れているが、私は今の会社に見切りをつけている。具体的にいつ、とはまだ決めていないが、遅かれ早かれ退職するつもりでいる。この会社に長く居ないのであれば、守るものがないのだ。どうなっても良い。どうせ私には関係ない。そういう感情が、私を饒舌にさせている。また退職すると決めてから、会社への、もはやこれは憎悪と言ってもいいかもしれないが、負の感情が加速度的に大きくなっているのも要因だと思う。要はアレだ。別れると決意する前は、「だって…彼にも良いところはあるし…暴力さえなければ良い人なの…」とデモデモダッテして擁護いたのが、決意した後は「あんなクソDV男と付き合ってるなんて時間の無駄だわ。あんなやつ地球上のゴミだわ。」と途端に容赦なく切り捨てる現象に似ている。書いていて非常に的を得ているなと我ながら思う。まだこの会社に居ようかどうか迷っているときは、居る選択を取った自分を正当化したいが為に、決定的なことを言うのは避けて居たのだ。しかし、辞めると決めてから、今度は「この会社に居る」選択をしている人間全員がアホの様に思えてくるし、そのアホどもが少しでも自分にとって都合の悪い行動をしてくれるとイライラが止まらない。なんて恐ろしい思考回路だ。傲慢にも程がある。こんな最悪な自分は、早急になんとかせねばならない。弊社を辞める選択をするは私の自由、要は勝手であり、弊社で働いている他の方々への影響があってはならないし、アホだと見下すことも許されない。我ながら自分の認知が歪みすぎておりドン引きである。 

 

恐ろしいほど前置きが長くなった。

今回のエントリーでは、職場へ悪影響を及ぼさない為にも、イライラで自分のメンタルをやらない為にも、この「イライラ」を無くし、ゆくゆくは菩薩の様な人と呼ばれる様になる方法を考えたい。

 

①アンガーマネジメントについて学ぶ

アンガーマネジメント、ご存知でしょうか。

私は、なんとなく意味はわかるが具体的な内容までは知らなかった。怒りのコントロール手法とか、そんな様なものでしょ?というくらいの認識だった。

最近、向かいの席の営業さんがアンガーマネジメントを心がけている、という話をしてくれた。その時「これはもしかしたら、アンガーマネジメントでこの『イライラ』をなんとか出来るかもしれない』」そう思い立ち、少し真剣に学んでみようと思ったのだ。

学ぶにあたって、まずは優しいところから、ということで下記の本を利用することにした。

アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

 

 

以下、本書の内容を簡単にまとめてみた。

①アンガーマネジメントの概要

・アンガーマネジメントとは、怒りのマネジメント技術である。

・怒りは全く無くすことは不可能だが、物事をプラスに運ぶ為のエネルギーになり得る。これこそがアンガーマネジメントの本質。

・怒りの感情を持つと選択しているのは自分自身。人は置かれている状況に応じて、同じ出来事に対しても怒りを感じたり感じなかったりする。

・怒りは、相手の価値観を受け入れられないから引き起こされる。

コアビリーフ =自分の中のにある、判断の価値基準にしているもの。

・自分のコアビリーフを知り、状況に応じて修正していくことがアンガーマネジメントでは大切。

②具体的技術

【1】

・自分は怒りをコントロールしてどうなりたいのか、 目標とする姿を設定することが大切。

・怒っていても怒っていないようにふるまってみる。そうすると、周囲の反応の変化を身をもって体験できる。これにより、より目標達成への意欲が高まる。

【2】

・人はストレスが多い環境だと怒りやすくなるからストレスがない環境がベストである。しかしストレスがなくなることはあり得ない。まずはストレスレスログをつけ、自分がどんな時にストレスを抱くのか知ることが大切。

・そしてそのストレス要因のなかで、変えられるものは変え、難しいものは仕方ないと受け入れることも必要。 

【3】

・怒りやストレスにより抱く感情は、伝え方が大切。

・「アサーティブコミュニケーション」=相手の立場や気持ちを尊重した上で、自分の伝えたいことを穏便に伝える方法を利用する。

 

ざっとこんな感じだ。本書の後半は、アンガーマネジメントで利用される具体的技術が沢山載っていたが、実際やるとなると…というものもあったので、私が特に使えそうだと思ったもののみ抜粋している。

 

②アンガーマネジメントを実践してみる

という訳で、アンガーマネジメントについてお勉強した私は、早速実践すべく技術の中の一つ、「ストレスログをつける」を実践した。

 

以下は私のある一日のストレスログである。

 

8:30

出社。営業から深夜2:30に送信されたメールを開封する。弊社どんだけブラックだよ…と寒気を感じながらも、こんな時間に送ってくるなんて当てつけか?とちょっとイラっとする。

 

10:30

企画部から資料入力を頼まれる。元データはPDFで貰ったのだが、そのうち一番大切な情報が載っているところが縮小されていて全く読めない。また資料の再提出を依頼しなくてはいけないし、今やってしまいたいのに保留になってしまった。大体、人に提出する資料なんだから、きちんと読めるか確認するのが普通だろ?人としてどうなんだ?とイラっとする。

 

13:10

前の席のおばさんがずっとうるさい。少し黙っててくれないかなあとイラっとする。

 

15:20

仕事を任せきれないおじさんの様子が気になって仕方がない。手を出したら自分がやることになるとわかっているのに、心配でつい「進捗どうですか?」と聞いてしまった。案の定自分がやることになった。イライラする。

 

16:30

なんだかんだで今日は調子いいな、18時には帰れそうだな…と思ったところで、3人から一気に明日締切で仕事が降ってきた。馬鹿じゃないの?なんでもっと早く依頼できないの?あー今日残業確定ですはいさようなら。

 

以後仕事のキリがつくまでイライラエンドレス

 

とまあ、こんな感じである。ひどい。1日のほとんどをイライラしている。しかし、こうやってイライラを振り返ってみると、共通点が見えてくる。それは、①「自分の予定が乱されること」②「配慮や思いやりが足りないと感じること」に特に強いイライラを感じるということである。

 

①「自分の予定が乱されること」

このストレス要因は、アンガーマネジメント的に考えれば「自分で変えることが難しい」類のものになると思う。諦めて、受け入れるしかないのか…それが難しいんだよなあ…それが出来たら苦労しない…

 

②「配慮や思いやりが足りないと感じること」

これについては、自分のコアビリーフ(=判断の価値基準にしているもの)の修正によって改善できるのではないか。でもさ、人に提出するものなら、一通り体裁を整えるのは当然だよね…?あ、この「やって当然」、という考え方がいけないんだよね…うん、体裁を整えるところまで気が回らない人もいるよね、もしかしたらめちゃくちゃ急いでいたかもしれないもんね、仕方ない、仕方ない…

これは何とかうまくいきそうだ。

 

③アンガーマネジメントで菩薩になれるか

アンガーマネジメントで菩薩になれるか、結論はNOだ。人間である以上怒りは無くならない。だから菩薩にはなれない。でも、その怒りは、うまく昇華すれば物事を押し進める強いエネルギーになり得る。私も、せっかくイライラしている=社内に不満があるんだから、それを改善する方向に怒りのエネルギーを使っていきたいと思う。できる限り。出来るかわかんないけど。

また、今回「アンガーマネジメント入門」を読んで、自分と他人の価値観は全く違うものだということを再確認させられた。わかっているつもりでも、こと自分が正しい、正義だと信じているものについては、それが他人にとって必ずしもそうではないということを忘れがちである。こういう考え方もあるんだな、と受け入れることができたら、今よりイライラすることも無くなると思う。多分。受け入れることが一番難しいんだけどね。

最後に、これは私が常々変えたいと思っているところなのだが、私は不満に思ってもそれをうまく伝えることができない。こんなことを言ったら気分を悪くさせてしまうかもしれないし、自分もそれを言うことに労力を使いたくない。要は事なかれ主義なのだ。しかし、本書を読むことで考え方が変わった。アサーティブコミュニケーション、これをうまく使って、伝えるべきことは伝える努力をしなければいけないと痛感した。

 

④最後に

「アンガーマネジメント入門」

これを読んでも菩薩にはなれないが、怒りのメカニズムや具体的対処法まで幅広く載っていて、とても勉強になった。これを少しでも弊社で実践し、私がイライラを撒き散らすことによる周りの皆様への悪影響を出来る限り無くしていきたい所存である。

 

以上。