「外資系コンサル」の正体について考える
アオイケです。
「外資系コンサル」と聞いて、何を思い浮かべますか?
エリート?高給取り?激務?なんか偉そう…意識高そう…
私が思う「外資系コンサル」のイメージはこんな感じです。ひどい。
何でこんな話をするかと言いますと。
こないだ仕事中、職場の本棚の【「外資系コンサルの」仕事を片付ける技術】という本がやけに目に付きました。その時私は「外資系コンサル」というワードがはひじょーに気になりました。
外資系コンサルってそもそもなんやねん?「外資系コンサルが教える」を謳い文句にしてるけど、そんなに外資系コンサルがみんな偉いんか?何様やねん?
次々と湧き上がる疑問、外資系コンサルに対する勝手なる妬み嫉みの感情。そして「これをブログにしたら面白いかな…」という打算的な思惑もあり、いわゆる概念としての「外資系コンサル」について考えてみることにしました。
概念としての「外資系コンサル」というのは、職業としての「外資系コンサル」ではありません。今の世の中、「仕事がめちゃくちゃできるビジネスマンの代名詞」=「外資系コンサル」と言うくらい、「外資系コンサル」は概念化されているように感じます。
そんな「外資系コンサル」に、我々一般凡人中小企業サラリーマン(ウーマン)はどう立ち向かうのか?
それが今回の命題です。
①職業としての「外資系コンサル」
今回の趣旨からは外れますが、一応。
「外資系コンサルとは」でググりました。そしたら神か?!というくらいに総合的にまとめてくださってる分かりやすいブログがありましたので貼らせて頂きます。
https://asiamagazine.com/archives/14148
コンサルティングファームとは?
コンサルティングファームとは、企業が抱えている問題の課題解決をする会社・企業で、そこで働く人たちをコンサルタントと言います。企業を取り巻く環境や抱えている問題は、IT、人事、財務関連と様々で、コンサルティングファームもそれぞれ得意な領域や業界があり、色々な種類のファームが存在します。
企業のアドバイザー的な感じですね。
成果主義な分結果を出すことが常に求められる
外資系コンサルは成果主義な分、与えられるノルマも高く成果を出すために徹底的に努力をしていかなくてはなりません。通常の労働時間内には成果を残すことができず、終電に近い時間まで働くことも日常的にあります。
また、プロジェクトのスケジュールがきつめに設定されることが多いので、プロジェクトが完遂するまで時間を削らざるを得ないという面もあります。
ひっ…すごい…成果主義…できない奴は生き残れない業界ですね。そりゃあ「外資系コンサル」を名乗れるのは一握りの超絶スーパーサラリーマンサラリーウーマンだけになりますね。凡人でぬるりとやってる私など到底立ち向かうことすら許されない存在だと再確認しました。
②私が「コンサル」に持っている感情
とまあ、当然「外資系コンサル」であり続ける=成果を出し続ける為には、物凄い労力と向上心と体力と野心が必要です。そういう資質が求められる職業はきっと他にもたくさんあると思いますが、世間的に分かりやすく認知されているそれが「外資系コンサル」なのでしょう。
しかし私個人的には、「コンサル」というものにあまり良いイメージを抱いていません。弊社にも現在進行形で常駐型のコンサルが入っていますが(「コンサル」と書いているのはそのコンサルが外資系か内資系かナイシトールかよくわからないからです。)、弊社は良くなるどころかどんどん疲弊して悪くなっています。だって、一月に正社員(しかもそこそこの役職者)の退職情報を3人分も聞く会社ですよ?控えめに言ってヤバイ。
きっと確実に成果を出す素晴らしいコンサルの方も沢山いらっしゃると思います。だけど、自分の身近でこういうことが起きてしまうと、どうにも悪い感情が先に立ってしまいます。
③コンサルの言うことを鵜呑みにするな
ただの平社員ながらに、どうしてこんなことになってしまったのか、考えるのです。それはおそらく、「上の偉い人たちがコンサルの言うことを鵜呑みにしてしまったから」ではないかと。
企業である以上、売上および利益目標の達成が絶対的に求められます。その目標値の設定根拠はともかくとして。
そしてぬるぬるやってきた弊社のような中小企業には、恐ろしいほどの非効率が存在します。それに対してコンサルは、容赦なく上の偉い人たちのケツをひっぱたいて、「コストカット!管理の徹底!!無駄は許さない!!!」と、効率化を求めます。
無能…いや、そうですね、ここはあえて有能と言わせて頂きますが、そんな有能な上層部の方々は現場のことなど一切考慮せず、コンサルの言う「効率化」をひたすら押し進めようとします。
すると何が起きるのか。
考えなくてもわかるのですが、机上の計算で弾き出された数字だけを追う「効率化」は、中身がないので当然現場で実現出来ません。それが続くとどんどん現場が疲弊して、どんどん人が辞めてゆくのです。
しかし、コンサルはたとえ結果が出なくとも、それは「コンサルの責任」ではないと言える。「私はこんなに素晴らしい策とノウハウを伝えているのに、実行出来ない企業が悪い」としてしまえるから。
もちろん、現場だって上だって、非効率的な部分が多いことも、改善すべきことが多々あることも、分かっているのです。それを確実に改善していくことができない我々が無能なのは認めます。所詮地方の中小企業なんてそんなもんなのです。だけど、コンサルだって、「たかがコンサル」じゃないかと。自分で会社経営したことあるのかよ?と。そのノウハウだって、どこかのテキストに書いてある一般論じゃないのかい?と。
100の企業があれば、その企業がうまくいく方法だって100通りなはずだし、そもそも確実にうまくいく方法なんてものは無い。
だからこそ、我々コンサルティングされる側も、「コンサル様が言う方は全て正しい!実行せねば!」と思考停止で鵜呑みにせずに、一度よくよく考えて、何をして何をしないか、決断する必要があると思うのです。
④結局「外資系コンサル」の正体ってなんなの
まとめに入ります。
結論、「外資系コンサル」も我々も、同じ「人〜ホモ・サピエンス」だということです。
だからこそ、「外資系コンサル」様が仰ることは全て正しい!!!と盲信せずに、一度自分で考えるプロセスが大切だよね、ってことが言いたいのです。
余談ですが、私が上でボロクソに書いたコンサル様と、普段は滅多に話す事などないのですが、何の因果か今日お話しする機会がありました。
よくよく話してみると、ちょっと口が悪いけど気さくなにーちゃんだなって感じでした。良い奴じゃん。
こんな僻地のブログだけど、こき下ろしてごめんなさい。
「外資系コンサル」という肩書きで判断するな!みたいなことを書いておきながら、「コンサル」という肩書きに一番過剰反応してその人を知る前から毛嫌いしていたのは私でしたというオチです。
人生日々精進ですね。
以上。